おかしな猫の爪とぎソファー カリカリーナ担当の加藤です。
「おかしな猫の爪とぎソファ」に名前を変えてみました(ちょっとの予定です)
今回のアート de 猫は、アンリ・ルソー特集をいたします!!
私自身:肖像=風景 1980年 プラハ国立美術館所蔵
アンリ・ルソー Henri Rousseau 1844-1910
いわゆる印象派全盛期に活躍していた、「素朴派」にジャンルされている方です。高卒後、法律事務所勤務→5年間軍役→22年間税関職員という経歴の持ち主。仕事をしながら絵を描いていたことから「日曜画家」と言われていたそうです。が、退職してからは早々に年金生活者となって、絵に専念したそうです。
1886年からアンデパンダン展に初出展して、はじめのうちは「稚拙だ!」と新聞や雑誌から酷評されたそうです。死の5年前から評価がされはじめたそうですが、生前はゴーギャンやピカソなどの少数の理解者しかいなかったそうです。
そんなルソーさん、有名なのは南国風のタッチ。
夢 1910年 ニューヨーク近代美術館所蔵
これは、亡くなる年の作品なのですね~。私の時代の教科書には載っていましたが、みなさんの教科書には、載っていたでしょうか(笑)?
こういった、熱帯雨林の作品も多く手掛けていたのですが、なんとルソー、南国には行ったことがなかったそうです。というか、フランスを出たことすらなかったとか? 本や公園の植物から着想を得たそうです、すごい想像力ですね。
いろいろと探してみたら、出てまいりましたよ、ルソーの猫ちゃん。
Le Chat Tigre 個人像
英語にすると、tiger cat 日本語にするキジトラってとこでしょうか? ちょっと人間みたいな顔。うーん、どこかで見かけた顔かと思ったら、なんとなくミュージカル「CAT」のメイクした役者みたいですね(笑)
はい、本当に小さい猫ちゃんが、右の下すみに鎮座していますね(笑)手元から転がっているのは、毛糸玉でしょうか? 縮尺全然違いますけれども、なんだか味があってかわいらしいですね~。
拡大した猫ちゃん。 よくよくじっくり見ると、なんだか猫に見えなかったりして(笑)
つづいて、アナザー猫ちゃん。
X氏の肖像(ピエール・ロティ) 1906年 チューリヒ美術館所蔵
この猫ちゃん、とっても強烈なまなざし。こんな風に、しっかり前脚をついたまま背骨がすっと伸びている感じは「無理でしょ~」と突っ込みをいれたくなるけれども、なんともいえない存在感です。
そして最後は、ネコ科の大物トラ!!
The tiger riding ukulele man
日本語に訳すと「虎に乗ったウクレレ男」。ルソーの肖像画だそうです。完全に妄想世界の絵ですけれど、思わずどきっとして釘づけになってしまいました。虎に乗っているところ、ジャングルで背広きていること、ウクレレ持っていること、すべてが「あり得ない」のですが、不思議と一体感があります。
後ろでガン見している動物(ライオンでしょうか?)も、可愛いですし~。ちなみにルソーさん、こんな言葉を遺しているそうです。
自然に勝る教師はいない…。
近所の公園に、散歩でもしに行こうかな~、と、思ってしまいました(笑) サクラもまだキレイですしね!
カリカリーナ担当:加藤でした^-^