ライター 阿部真麩美
9月は古い言い方で長月。
日が落ちるのが早く、夜が長くなる「夜長月(よながつき)」から来ているという説が有力です。
空気が乾燥して大気中の水分が減ることから、光の屈折が減少して透明度が上がるため、空が青く澄んで美しく見えます。
これが「秋の空は高い」と言われる理由。
一方で、「女心と秋の空」のように、変わりやすいものの典型としても扱われます。
変わりやすいといえば、「猫の目」もそう。
故事ことわざ辞典には、どちらも「物事が目まぐるしく変わる様をいう」とありますが、猫は瞳孔が月の満ち欠けのように変化することから、月を象徴する動物だと捉えられたりもします。
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— himiko-cat (@CatHimiko) December 6, 2019
そういえば、エジプトの生殖・出産をつかさどる神バステトは猫の姿をしていますが、時代が流れてエジプト神話とギリシャ神話が混じり合うと、月の女神アルテミスと同一視されるようになりました。
また、タイのシャム猫はウィチアン・マートと呼ばれていて、タイ語で「月のダイヤモンド」を表すそうです。
猫と月は、どうやらご縁が深いようですね。
月といえば、日本では満月の十五夜だけでなく、翌日に空に登る時間が50分ほど遅くなる月を「ためらっている=いざよう」ようだとして十六夜(いざよい)、翌々日はさらに50分遅くなるから、まだかまだかと立って待つ立待月(たちまちづき)、続いて居待月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)と呼び名を変えて日々の変化を楽しみました。
こうした愛で方は海外ではあまり見られないらしく、「十六夜の月」を直訳するのは難しいとか。
日本人はかなりの月好きなのですね。
変化するものを「良きもの」とする文化もあれば、逆に「悪しきもの」として忌み嫌う文化もあります。
例えば欧米では、月は狼男や魔女を連想させることから忌まわしいイメージがつきものですし、猫は夜行性のため魔物、魔女と結び付けられてしまうのだとか。
シェークスピアの「ロミオとジュリエット」では、ロミオが変わらぬ愛を月に誓うとジュリエットは「うつろいやすい月になど誓わないで」と懇願しますし、黒猫は不吉の象徴だと言われていました。
日本では、黒猫は闇にまぎれるのに目が利くことから魔除けや幸運、商売繁盛の象徴とされ、「福猫」扱いだったのとは逆ですね。
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もちろん日本でも、化け猫や猫又など悪いイメージを持たれた時期はありますし、猫にまつわることわざは「猫かぶり」とか「猫ばば」などネガティブなものが多いという一面もあります。
地域や時代により、崇拝と嫌悪のどちらもの象徴になった猫と月。
よく「愛情の対義語は憎しみではなく無関心」だといわれますが、愛されたり憎まれたりをくりかえす猫と月は、いつの世も無関心ではいられない存在だったことの証ではないでしょうか。
猫も月も、ついでに女性も、どこか神秘的ではかり知れない妖しい魅力があるからこそ、時代の流行や地域の文化に応じて変幻自在に人々の関心を引いたのでしょう。
さて、9月といえばお月見の季節。
澄んだ夜空にいっそう輝く満月を堪能する「お月見」は、平安時代には行われていたそう。現代に生きる私たちも、猫と一緒に月光浴して月の不思議なパワーをいただきましょう。
と思ったら、今年の中秋の名月は10月1日で9月じゃないんですって。
どうぞ、お忘れニャきように。
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#14 猫とおしゃべりできるのは、日本人だから・・・かもしれニャいんだって♪
#12 どうしていますか?猫さんの熱中症&お留守番対策。それと、お怒り対策も。