ライター 阿部真麩美
突然ですが、愛猫がニャ〜と声を出した時、なぜ鳴いたのかわかりますか?
一般的には、猫が鳴くのは甘えや怯え、興奮が理由だとされています。
また、「ボーっと生きてんじゃねーよ」でお馴染みのチコちゃんが、「猫がニャ〜と鳴くのは、そこに人がいるから」と教えてくれたように、猫は人に対してのみニャ〜の声を出していることが明らかになっています。
つまり、猫は「人に話しかけている」ってことなんですよね。
なぜこんなことを書いているのかというと、たまたま仕事で秋の風物詩を調べていたら、虫の「声」が聞こえるのは日本人とポリネシア人だけ、という情報に行き当たったからです。
一般に、人間の脳は右脳と左脳に分かれていて、左脳は言語脳で言葉や計算などの知的作業を、右脳は音楽脳で非言語音を感覚的に捉えることが知られていますが、東京医科歯科大学の角田忠信教授によると、多くの民族が虫の声を右脳で認識しているのに対し、日本人とポリネシア人だけは左脳で認識しているのがわかったそう。
そのため、ほとんどの民族にとって虫の声は「雑音」に過ぎないけれど、日本人とポリネシア人にとっては「言語」に聞こえているんですって。
そう聞くと、猫好きにとって何より気になるのは、「虫の声が言語なら、猫はどうなの?」ですよね。
ということで調べてみましたら、教授の文章の中に「西洋人は虫や動物の声を音楽脳で処理するのに対し」の一文を発見。
まあ、「動物」という大きなくくりではありますが、猫も動物ですので日本人は間違いなくニャ〜を左脳で受け止めているってことですね。
カリカリーナ宣伝大使 Torre e mezzo 担当 むぎちゃんのにゃー
うにゃー?
— むぎきぬちゃんとアラレちゃん ミヌエット&短足マンチカン (@h_mugikinu) September 23, 2020
ご立派です!
カリカリーナadessoはむぎちゃん専用です
きぬちゃんが乗ると怒ります? pic.twitter.com/kxXGm5EDVQ
私の愛猫デンちゃんのニャ〜は、「ご飯が気に入らない」とか「帰りが遅い」とか「ちょっとなら遊んであげてもいいよ」など、結構わかりやすかったのですが、最も長い文章に聞こえたのが、私が苦情を言った時のニャ〜。
それは、現場を取り押さえて叱った時のことでした。
「食卓の上に乗らないでって、いつも言ってるよね?」と声を荒げる私に対し、デンちゃんはうつむき加減で斜め横を向き、下顎だけを下げ、低めの声でニャーと一声。
その時、「あーどーもすみませんでしたねーこれから気をつけまーす」という気のない謝罪が聞こえました。
まるで、反省する気は全くないのに、その場しのぎで謝ってやり過ごそうとするダメ男そのもの。
その様子がおかしくて、叱っているのに笑っちゃうという威厳も何もあったもんじゃない状態に陥りました。
それにしても、虫や猫の声が音楽脳で処理されるって、どんな風に聞こえるのでしょう。
声じゃなく音ということは、工事現場の不快な音から楽器が奏でる美しい音まで幅広く想像できますよね。
実際に、中国には虫の声を愛でる文化がありますし、フランスやベトナムの映画でも、虫の声が活かされているのを見た記憶があります。
諸外国の皆様には猫の鳴き声が心地よい音楽のように聞こえているとしたら、それはそれで素敵だけれど、やはり私はおしゃべりの方が好き。
たとえそれが抗議であっても誠意のない謝罪であっても、ちゃんとコミュニケーションできているのですから。
ということで、日本人は「猫とおしゃべり」しているってのが結論ですニャン。
猫たちとおしゃべりして、幸せすぎて笑っちゃう猫マスター。ぜひ音ありで。
猫圧、それは幸せのかたちである pic.twitter.com/TgRqvM8Yen
— 響介 (@HOMEALONe_ksk) October 8, 2020
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#15 今年から11月23日は、 「ニャン労感謝の日」にしてはどうかニャ?
#13 意外なご縁?猫とお月様の共通点は、もちろんこれニャ!
#12 どうしていますか?猫さんの熱中症&お留守番対策。それと、お怒り対策も。
#11 猫たちの「忘れられない名前」と「思い出せない名前」。 名付けって奥深いもんだニャ〜
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