ライター 阿部真麩美
先日、ネットで興味深いニュースを見つけました。
法政大学の研究チームが「猫と共に探求する新たな睡眠価値の創出」と題する論文を発表したというもので、寝床がいつも変わる猫の横で一緒に寝ると、どのような影響があるのかを検証しています。
⇒猫の横で毎晩一緒に寝たらどのような影響が出る? 法政大学が検証
実験は、被験者が5匹の飼い猫の中から毎晩1匹を選択し、その猫のすぐ横で寝袋で寝て、睡眠時間や目覚めた時間・回数、眠りの浅さや深さなどの睡眠スコアを収集し、ベッドで寝る通常の睡眠と比較するというもの。
実験中はテレビの前やテーブルの下、ソファの脇や階段、踊り場、ベッドとベッドの間など、様々な場所が寝床になったそうですよ。
結果は、睡眠スコアとしては猫の横も通常の睡眠も大きな差は見られなかったものの、心理的影響は大きかったとのことで、先の読めない冒険的なワクワク感や普段なら見ることのない角度から見る部屋の景色が新鮮だったこと、猫との関係もより近くなるなど、幸福感の向上が見られたとの事でした。
猫は、寝ている時もそうですが、家の中で一番心地よいところでくつろぐ、というのはよく知られた話。
愛猫のデンちゃんも、風通しの良いところやフカフカしたところを好んでいましたっけ。
一度、ソファの脚部に沿って、不自然なほどに細長~く体を伸ばした体勢で寝ていたことがあります。
なんでそんな変なカッコで寝ているのかと不思議に思ったのですが、近づいたらその理由がわかりました。
当時は2分割式のホットカーペットの上にソファを置いていて、いつもはソファを置いてない方だけを暖めていましたが、その時はうっかり反対側にスイッチを入れてしまっていたため、暖かいのはソファの真下だけ。
かろうじて、脚部に沿ったわずか10cm幅くらいが暖かエリアとして露出していたのですが、その帯状のわずかなスペースで暖をとるために、体をビヨ〜ンと伸ばしていたのです。
こんな狭いところで全身を暖めるなら、このポーズしかないよねと納得できました。
さて、猫の快適エリア発見力と実験結果の「猫を追いかけて隣で寝ると幸福感が高まる」を合わせると、新たな仮説が成り立ちます。
そう、「猫の真似をすると人も快適」ってこと。
つまり、猫さんがカリカリーナを愛用しているのなら、その横に人間用カリカリーナがあれば、飼い主さんはより幸せになれるってことです。
もちろん、人間工学ではなくニャン工学に基づくカーブを施していただくのも必須条件です。
東京オリンピックでも、アスリートに提供されたのはダンボールのベッドですから、強度にも問題はないはず。
折しもカリカリーナの段ボール素材は、SDGsに配慮したものに切り替わりの最中です。
ですから、この機会に人間用カリカリーナを誕生させても良いと思いませんか。
ただ、新しい物好きの猫さんに人間用を取られてしまった場合、飼い主さんが猫用カリカリーナで寝るのは難しいと思われますので、その点だけはご注意くださいね。
#31 お花を見たりアートを見たり。そこに猫が加われば、散歩って最高の贅沢だニャ!
#30 日本中の女の子にお知らせ。 猫がニャアと鳴いてくれて、本当に良かったニャン!