ライター 戸塚稀実子
猫を愛する皆さま、こんにちは♪
11月に入り、全国的に気持ちの良い秋晴れが続いていますね。
紅葉が綺麗に見られる時期でもあることから、お出かけを楽しむ方も多いでしょう。
お出かけといえば、気になるのはその日の天気!
事前に天気予報をチェックして予定を立てるのが一般的だと思いますが、実は猫も天気予報ができる、という話を聞いたことはありますでしょうか。
「猫が顔を洗うと雨になる」といったことわざもあるくらい、猫と天気には深い関係があるといわれています。
果たして猫と天気にはどんなヒミツが隠されているのでしょう。ここでは、猫と天気に関連することわざをはじめ、猫が雨を予想するお話について解説していきたいと思います。
地域によって違う!猫と天気にまつわることわざ
冒頭で「猫が顔を洗うと雨になる」ということわざについて触れましたが、日本全国に伝わる言い伝えを集めた著書「日本俗信辞典 動・植物編(1982年発売)」によると、猫と天気にまつわることわざは地域によって異なるようです。
「猫が三べん続けて顔を洗うと翌日は晴天」/新潟県
「顔を洗って耳をこすらない日は天気が悪い」/福井県
「猫が耳を洗えば雨だが、前肢が耳たぶを越さなければ降らない」/奈良県
「猫が騒ぐと嵐になる」/青森(津軽)・宮城・新潟県
全てのことわざが本当かどうかは定かではありませんが、このように猫が天気予報ができるという言い伝えは昔から存在することがわかっています。
雨が降る前日に起こる猫の行動について
先ほど地域ごとに猫に関することわざが存在することをお伝えしましたが、ここでは最も有名な「猫が顔を洗うと雨になる」の真意について見ていきましょう。
まず猫の「顔を洗う」行為とは、猫が前足を舐めて、その前足で顔をこすることをいいます。
通常、雨が降る前は空気中に湿気が多くなり、気圧も変化しますよね。
この時、猫の顔に付着しているノミが動き出して顔がかゆくなるため、顔をよくこするようになるといわれています。
また、湿気が多くなることで猫のヒゲ本来のピンとした張りが失われてしまい、その張りを取り戻すため顔をこすってヒゲの手入れをすることもあるようですよ。
このような理由から、猫がいつも以上に顔をこすって洗っているときは湿気が多い証拠であり、つまり翌日は雨が降る可能性が高いということになります。
だから「猫が顔を洗うと雨になる」という言葉が生まれたのですね。猫と一緒に暮らしている方は翌日が雨予報になっている日に猫が本当に念入りに顔を洗っているのか、確認してみてはいかがでしょうか。
まとめ
私たち人間も天気が悪い日は気分が沈んだり、頭痛がしたり、体調に変化が現れることがありますよね。
猫も同じく気圧の変化を敏感に感じ取り、耳やひげなど顔周辺に不快感を覚えます。そして「顔を洗う」という行動を取ることから、「猫が顔を洗った翌日は雨」といわれていることがわかりました。
もちろん、猫が念入りに顔を洗っている翌日が必ずしも雨とは断言できませんが、
このように猫と天気には面白い関係性があることを覚えていてもらえたら嬉しいです。
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こちらは、カリカリーナの上で一生懸命顔を洗う凪くん。
翌日は雨だったかな?
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