ライター 阿部真麩美
やはりというか、大方の予想通りに緊急事態宣言が延長されました。
これまでなんとか凌いできたものの、さすがにこれだけ長くなると、気持ちも萎えますよね。
どうやってこのモヤモヤを解消したらいいの?とお思いの皆様。
大丈夫、私たちには猫がいます。
そう、一緒に暮らしていてもいなくても、猫さんたちを見ていると、たいていのことはなんとかなりそうな気がしてきますよね。
迷った時や苦しい時、私たちは偉人の知恵に学びます。
そのため、多くの名言集や格言集が出版されていますが、猫をモチーフにしたものも多いですよね。
名言集とはちょっと異なりますが、私が大好きなのは、スージー・ベッカー著 谷川俊太郎訳の「大事なことはみーんな猫に教わった」という本。
出会ったのは30年近く前で、当時はまだ勤め人で社内のしがらみに疲れていたせいか、この本の中の「呼ばれるたびに行かなくてもいい」というフレーズに、心を射抜かれたのでした。
「呼ばれても行かなくていい」ではなく、「〜たびに」が入っていることで、行きたい時は行ってもいいし行きたくない時は行かなくてもいい、というすごく簡単なことを忘れていた自分に気づかされました。
まさに、大事なことを教わった気がして、何冊か買い求め、猫好きの叔母や姉にプレゼントしましたっけ。
他にも、老子と猫から学ぶ人生論「だいじょうぶ。ニャンとか行きていけるよ」とか、こころに染みる東洋の教え「ねこのみち」など、折に触れてパラパラと拾い読みしています。
こうした本の不思議なところは、ちゃんと読むつもりがなくても、その時々で自分に必要なフレーズが目に飛び込んでくること。
なんとなくイジけて卑屈になっている時には「威張らないけれど、凛としている」の言葉にズンときましたし、噂話につい同調してしまった時は「目と耳は考えるようにはできていない。人は心で考える。心で考えれば必ず真実に至る」の言葉に反省したり。
いわば、日々の小さな間違いを軌道修正してくれる羅針盤のような存在です。
それにしても、猫と名言ってなんでこんなに似合うのか、これも不思議なことのひとつ。
きっと、猫は肩の力が抜ける気楽さと、哲学的な深さを合わせ持つ生き物だからなのでしょう。
さて、コロニャ禍とも言われるこの一年、猫さんたちのリモートワークにおけるお仕事ぶりがSNSによって明らかになってきました。
リモート会議中にはパソコンの前を横切って緊張感を和らげたり、書類の上に陣取って休憩もしくは筋トレを促す、腕を抱えてキーボードを打てなくして腱鞘炎を防止するなど、ハードワークをこなしている様子。
私が格言を書くのなら「猫はいつでもいい仕事をしている。そう、寝ている時でさえ」って感じでしょうか。
今は猫と暮らしていない私は、猫のパズルゲームにはまってしまいました。
猫の名前を自分でつけられるので、迷わず愛猫デンちゃんにしたところ、上手におだてられるせいかパズルがやめられません。
点数を稼いではデンちゃんにおねだりされる家具やおもちゃと交換するのですが、昨日換えたのは爪とぎ。
が、デザインがイマイチなせいか、スマホの中のデンちゃんはほとんど使ってくれません。
ゲームの中にカリカリーナを入れてあげた〜い!とマジで思いました。
でもついつい課金をしてしまうって、これもコロニャ禍のひとつですかニャ。
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#17 もしも日本に猫年があったなら、年頭の挨拶はなんて言うのがふさわしいかニャ?
#16 下手でもいいニャン! 猫が描かれていれば、それは正義です。
#15 今年から11月23日は、 「ニャン労感謝の日」にしてはどうかニャ?
カリカリーナ選びで迷ったら、「お客様の声」を参考にしてくださいね。